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【データベース初心者にもオススメ】Oracle APEXを使ってブラウザ上でSQLを実行・テストする方法の解説

 どうも、エンジニアレベル0.5。最初の街を出てすぐスライムに負けそうな筆者です。先日基本情報技術者試験を受けまして、受験にあたってSQLの勉強も(かるーく)しました。
 今回はそのときに利用したツールの使用方法を備忘録的に解説しようと思います。

 

はじめに

 先述の通り、自分は基本情報技術者試験のためにSQLの勉強を行いました(もちろん、開発技術を身につけるためでもありますが)。当初は、教科書を読むだけだったのですが、SQL分野がどうにも覚えにくい。なかなか知識が定着しませんでした。
 そこで、「読むだけではダメだ」と思い、実際にデータベースを触ってみればいいんじゃないか?と考えて、色々と探してみた結果、Oracle社が提供するOracle Application Express(通称APEX?)を利用することにしたというわけです。
 

APEXとは

 APEXとは、Oracle社が提供するWebブラウザ上だけで、データベースを用いたアプリケーション開発を行うことが出来る統合開発環境です。今回はこのサービスの中の 「SQLワークショップ」という一部の機能を用いてSQLのテストを行っていきます。
 SQLをブラウザ上で実行できるサービスは他にもありますが、サンプルテーブルが用意されている点やSELECT以外のUPDATEDELETEなどのコマンドも問題なく利用できる点など、初学者にも使いやすいものとなっています!

登録方法

利用に当たって、以下のURLからAPEX利用の登録手続きを行う必要があります。

https://apex.oracle.com/jp/

 

1.「はじめよう」をクリック(日本語化されていない場合は、ログインボタンの横のプルダウンメニューから日本語化出来ます)

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2.「フリー・ワークスペース」をクリック

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3.「アプリケーション開発」をクリック(パッケージ…を選択すると、SQLワークショップなどの一部機能が使用できなくなります)

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4.必要事項を記入
姓名は日本語可。電子メールはgmailも利用可能です(その他フリーメールは未確認)
ワークスペース名はログインするときに利用します。もう一つのログインIDのようなものだと思ってください。(半角アルファベット大文字のみ入力可能)

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5.スキーマ名を入力(英数のみ 詳しい制限に関しては横の?ボタンをクリックで確認できます)

スキーマ名は実際のデータベース運用時に重要となる項目のようです。テスト利用時にはあまり重要ではないため、あまり深く考える必要はありません。

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7.アンケートに回答(全てNoでOK)

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8.規約条件に同意(画像省略)

9.「リクエストの送信」をクリック(説明の欄は空欄でOK)

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10.指定したメールアドレスに認証メールが来るため、メール内の「Create Workspace」をクリック。ブラウザに表示された指示に従う。

 

11.新規パスワード設定を行う(自動的に画面遷移します)

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12.以下の画面が表示されればログイン完了!

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使用方法

 続いて、実際の使用の流れを解説していきます。

1.ログイン後「SQLワークショップ」をクリック

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2.「SQLコマンド」をクリック

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3.準備完了!

ここから、実際にSQLコマンドを実行していくことが出来ます。また、SQLワークショップではいくつかのサンプルデータが収録されているため、まずはそれらを利用したテストを行うことも出来ます。

 SELECT * FROM EMP;

上のコマンドを入力すると、既に用意された「EMP」という表から全てのデータを参照します。

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 この用意されたデータを「UPDATE」で編集したり、「DELETE」で消してみたりもすることが出来ます。また「CREATE」で全く新しいテーブルを作成することも可能です。

用意されたテーブルを確認するには、「表の検索」のボタンをクリックします。

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そうすると、作成されたテーブル(表)のリストが表示されます。

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任意の表名をクリックすると、その表の持つ「列」のリストと、その「列」の属性などのデータが表示されます。
ページの下方にある「追加」をクリックすると、SQL実行ページに指定された表のSELECT文が表示されます。

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これを実行すると、先程[SELECT * FROM EMP]を実行したときと同様の結果が表示されます。

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このように、既に用意されたテーブルや、自作したテーブルを活用して、実際にSQL操作を行っていくことで、より感覚的に理解出来るようになるかと思います!

 

ちなみに、「CREATE」でテーブルを作成する方法を取ると、以下のような感じになります。

テーブルを作成し(日本語でも認識してくれます)

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「INSERT」で値を入力してこんな感じの表をつくれます。

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自分で作ったテーブルを利用すれば、より感覚的に操作しやすくなるかもしれません!

「UPDATE」で全員の「進路」を無職にするなんて遊びをしたり…

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勉強法

 以上で、SQLワークショップの利用法の解説は終了です。あとは、それぞれの学習教材を利用しながら、実際に操作していけばよいかと思います。
 実際にAPEXを利用した学習を解説したページも参考にして頂ければ。

www.atmarkit.co.jp

 

 あとはとにかく手を動かす! 果たして効率が良いのかはわかりませんが、自分にはそれが一番合っていたように思います。
 分からない部分があれば、適当に検索すればヒントになるようなページがたくさんあるのではないでしょうか。